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この水圧式の右辺第1項をPv、、第2項をP で示す。
に等しいとして(1+aAF)を求めると1.840となる。

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また、LR<10に対しては(1+aAF)を限定沿海の値AF=2、すなわち、(1+aAF)=3とし、10<LR<15は挿間法によりこれを求める。これを使用してLR<15における船底水圧を求めた。
6.2.2 船底構造の補強
多数のFRP製59トン型鰹鮪漁船が冬期の鮪漁において船側外板剥離、船底外板・二重底構造の損傷を受けた時期があった。外板剥離には外板積層の欠陥が直接の原因となっていたが、軽いFRP船は凌波性良好なため、かなりの荒天でも速力を落とさず航行したことが船底損傷の原因と認められ、損傷状態から逆算すれば6g程度のスラミング衝撃を受けたことが推測された。その後、無理な航海を慎むようになって損傷を起こさなくなったが、それでもRR11委員会の計測では荒天時には4gの衝撃を受けることが明らかになっている。
アルミニウム合金船は鋼船に比べてFRP船よりさらに高価なので、船体が軽量であるため凌波性が優れていることを活かして、鋼船ではできない乗員の耐え得る限界までの荒天航海を行う

表6.3

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